自然の象徴的な表現
今シーズンのムードは、自然に敬意を払うナチュラル傾向を基調としながら、自然の情景を象徴的に捉えることによるインパクトの強いカラー提案がポイントとなっている。各パレットでは抽象化されたシンプルなカラーにより “色彩のパワー”を訴求する。
そして、革の色彩の概念を超えた「鮮やかさ」と「透明感」のある色調により初夏の「クリーン」で「フレッシュ」なイメージを描き出している。また、そのような中で“新しい革色”としての潜在力を示すのがエコから展開したグリーン系の色相である。
自然の世界が持つ調和を規範としながら、ナチュラルな新しい色感をつくり出す。今シーズンの命題に対しては、茶系とベージュ、そしてホワイトといったベースカラーの果たす役割が大きい。一方でそのような均衡を打ち破るための、鮮やかさと力強さを仕掛けておくのも新しさを生み出すポイントである。そして今シーズンを象徴的に語るのが自然を象徴するカラーであり、“新しい革色”としての潜在力を秘めるという点での注目のグリーンだ。
例えばルービックキューブのように、カラーパレットを自在に使い分けるのが今のカラーミックスの流儀である。“シンプルに象徴化された色彩感”はそのような自由なカラーミックスを具体化するにあたっての必須のコンセプトだ。
1. シンプルに象徴化された色彩感
2. 継続するナチュラル傾向
3. グリーンが持つ多彩な意味
3. 漲るエネルギーの色彩感