ファクトリーブランドからデザイナーズブランドに至るまで、ブランドコンセプトに応じたさまざまなスタイルが提案される中で、今シーズンの共通傾向として挙げられるのが、ブーツのバリエーションの豊富さである。膝丈を中心としながら、ショート丈からニーハイ丈に至るさまざまなレングスのブーツが展開されている。
テイストとしても、トラディショナルな乗馬ブーツを筆頭に、セクシーなハイヒールブーツやカジュアルなラバーブーツなど多様化を極める。ファクトリーブランドの大半は日常的に履きこなしやすいデザインに新鮮な素材感やディテールで変化をつけ、デザイナーズブランドは<レトロ&フューチャー>、<アーキテクチャー>などのテーマのもとに新しい装飾性や造形性を展開している。全体のテーマとしては上記以外に、<トラッド>、<マニッシュ>、<80年代風エレガンス>などが挙げられた。
※各ブランドの紹介の詳細は、機関誌「ジャルフィック156号」に掲載しております。
● マテリアル&カラー、トウ&ヒール、ディテール&オーナメントのポイント
1. マテリアル&カラー ・・・さまざまなスエードのタッチと“偽りのブラック”
2. トウ&ヒール ・・・トウのボリューム感と加速するヒールのデザイン化
3. ディテール&オーナメント ・・・ブーツを新鮮に見せるディテールに注目